平成17年2月6日


JDSF登録選手 各位

社団法人 日本ダンススポーツ連盟
アンチドーピング委員長 古瀬 精一

第7回東京インターナショナルオープン選手権のドーピング検査について

 前略 第7回東京インターナショナルオープン選手権におきまして、下記のようにドーピング検査を行うことになります。
 ご存知の通り、海外でのドーピング検査は事前の予告なしに行われること常であります。JDSFでは、選手が海外競技会でのトラブルに遭遇しないように、今回も検査を行うことになります。検査は、世界アンチドーピング規定、日本アンチドーピング規定及び日本アンチドーピング機構(JADA)のルールに則り厳正に執り行います。
 なお、検査対象者に選ばれた時の賢い対処の方法なども記載しましたので一読ください。

草々

  1. 検査対象者:東京インターナショナルオープン選手権スタンダード、ラテンの上位成績を残したJDSF登録選手の内、男女各々数名(カップル単位ではありません)
  2. 検査対象者の決定方法:「くじ」により決定します。
  3. 検査結果の通知:前述規定の通りとします。(今回は検査陽性の本人への通知は当然として、陰性の場合も本人への通知がいきます。)

以上

特記事項:過去「禁止物質」でありました、「カフェイン」等数種類の物質が、2005年も引き続き「監視物質」となりました。これらは、検査はされますが、検出されても処罰の対象にはなりません。詳細は以下HPを参照ください


ド−ピング検査時の賢い対処方法

  • 検査は、競技会会場内の検査室にて75mlの尿を採取します。

  • 検査対象者に選ばれ、通告を受けた時の賢い対処
    1. 出来るだけ早く検査室にいきましょう
       通知をうけると1時間以内に検査室に来なければいけません。1度入室すると75mlの採尿終了するまで検査室から出られません。早く入室し早く採尿を済ませましょう。早く入室することで何も不利になることはありません。
       なお、検査室に入室するまで、常に「エスコート(言ってみれば監視員)」がすべての行動に同行することになります。常に注意を払って同行しますが、故意に離れたりしないでくだい。

    2. 検査対象者は、「付き添い」を1名指名することができます。だれでもかまいません。もし、カップルの片方が選ばれた時は、ぜひ「付き添い」となってください。
       「付き添い」になれば、通告にきたアンチドーピング委員会スタッフかエスコートより、検査室の通行パスが渡されます。「付き添い」は検査室に自由に入出できますから検査対象者の採尿がスムースに行なわれるよう動くことが出来ます。

      ★検査対象者と通告されたら、「付き添い」1名を決めて速やかにエスコートといっしょに検査室に行く。これが賢い対処です。

  • 検査対象者に選ばれ通告を受けた時やってはいけないことや、その他留意事項
    1. 「逃亡」
       アンチドーピング委員会スタッフやエスコートを避けようとしたり、故意に行方をくらますと、検査陽性扱いとなります。
    2. 「隠蔽」
       禁止物質を体から早く出そうとしたり(利尿剤は禁止物質)、他人の尿とすり替えたりしようとすると検査陽性扱いとなります。
    3. 「画策」
       また、逃亡、隠蔽を画策したりすること自体が検査陽性扱いとみられます。本人に逃亡、隠蔽をすすめた者も処罰の対象になりますから注意してください。

  • 医師のもとで薬物療法を受けているときはどうするのですか?
     特に喘息のかたは、禁止薬物を含んだ薬を服用せざるを得ない場合があります。主治医と相談し、問題ない薬に変更してもらうか、それが出来ない時は「治療目的使用の適用措置(TUE)」を取ってもらうことになります。書面(英文)はJADAのHPからダウンロードできます。
     TUEの提出先は、東京インターについてはJDSF事務所内、JDSFアンチドーピング委員会になります。

  • かぜ薬にPL顆粒を使っていますが、ドーピングに引っかからないでしょうか?
     PL顆粒にはカフェインが含まれていることから、以前は禁止物質に相当していましたが、2004年1月1日発効のWADA禁止薬物リストから除外されました。現在もPL顆粒は使用可能です。
    ただし、カフェインはWADA「監視プログラム」に指定され、乱用の動向がモニターされることになっています。したがって、将来的には禁止物質に戻る可能性もあります。また、一般の感冒薬の成分で、カフェインのように使用できるようになったものもありますが、エフェドリンなどのように依然禁止されているものもあり、感冒薬の使用に当たっては特に慎重な判断が必要です。

  • ドーピング検査と無関係な薬やサプリメントはないのでしょうか?
     アンチドーピングは、自分のことは自分で責任をもたねばなりません。絶対大丈夫な薬やサプリメントはありません。ダンスアスリートとして薬やサプリメントに頼らず、スポーツ栄養学というものがあるのですから、自分なりに食事やトレーニング方法を研究し競技会に望みたいものです。

・JDSFアンチドーピングについての問い合わせ先
 古瀬精一 fur00foz@rose.ocn.ne.jp 〒999-3702 山形県東根市温泉町1-9-5