平成192

選手 各位

 

 

社団法人 日本ダンススポーツ連盟
アンチドーピング委員長 古瀬 精一

 

第9回東京インターナショナルオープン選手権のドーピング検査について

 

前略 第9回東京インターナショナルオープン選手権におきまして、下記のようにドーピング検査を行うことになります。

 ドーピング検査は事前の予告なしに行われることが常であります。JDSFでは、選手が特に海外での競技会でのトラブルに遭遇しないように、今回も検査を行うことになります。

今回の検査は、世界アンチドーピング規定、日本アンチドーピング規定及び日本アンチドーピング機構(JADA)のルールに則り厳正に執り行いますことを申し添えます。

 なお、検査対象者に選ばれた時の賢い対処の方法なども記載しましたので一読ください。

草々

1.        検査対象者:1/8final以上の選手

2.        検査対象者の決定方法:「くじ」により決定します。

3.        検査結果の通知:JDSFホームページに検体番号にて結果をアップします

以上

追伸

・禁止物質は、2006年とほぼ同じです。

・カフェインは本年も禁止物質ではありません。モニタリング物質として取り扱われます。

・男性型円形脱毛治療薬でプロぺシア錠を服用している方へ。プロペシアは隠蔽剤として禁止物質になっています。主治医に相談し、「治療目的使用の適用措置(TUE)」をJDSFに提出してください。書類のダウンロードは以下を参照のこと。

日本アンチ・ドーピング機構:http://www.anti-doping.or.jp/index2.html

・禁止物質最新版等は下記参照のこと。

日本アンチ・ドーピング機構:http://www.anti-doping.or.jp/index2.html

・JDSFアンチドーピングについての問い合わせ先

   古瀬精一 fur00foz@rose.ocn.ne.jp 〒999-3702 山形県東根市温泉町1-9-5



ド−ピング検査時の賢い対処方法

検査は、競技会会場内の検査室にて75ml以上の尿を採取します。

  

検査対象者に選ばれ、通告を受けた時の賢い対処

 @出来るだけ早く検査室にいきましょう

   通知をうけると1時間以内に検査室に来なければいけません。1度入室すると75ml以上の採尿終了するまで検査室から出られません。早く入室し早く採尿を済ませましょう。早く入室することで何も不利になることはありません。

   なお、検査室に入室するまで、「エスコート」と呼ばれるアンチドーピング委員会スタッフ(言ってみれば監視員)が付き添うことになります。

 

A検査対象者は、「同伴者(Athlete representative)」を1名指名することができます。カップルの片方が選ばれた時は、ぜひ「同伴者」となってください。

一言でいえば付き添いのことです。「同伴者」になれば、通告にきたアンチドーピング委員会スタッフから、検査室の通行パスが渡されます。「同伴者」は検査室に自由に入出できますから検査対象者の採尿がスムースに行なわれるよう行動することが出来ます。「同伴者」を希望する時は「エスコート」に申し出てください。

なお、「同伴者」は公式検査記録に署名を求められます。

 

検査対象者に選ばれ、通告を受けた時やってはいけないこと

 @「逃亡」

   検査を通知にきた「エスコート」やアンチドーピング委員会スタッフを故意に避けようとしたり、行方をくらますと、検査陽性となります。

 A「隠蔽」

   禁止物質を体から早く出そうとしたり(利尿剤は禁止物質)、禁止物質を減弱する物質の服用や行為、他人の尿とすり替えたりしようとすると検査陽性となります。

 B「画策」

   また、逃亡、隠蔽を画策したりすること自体が検査陽性とみなされます。本人に逃亡、隠蔽をすすめた者も処罰の対象になりますから注意してください。

 

医師のもとで薬物療法を受けているときはどうするか

    特に喘息のかたは、禁止薬物を含んだ薬を服用せざるを得ない場合があります。主治医と相談し、問題ない薬に変更してもらうか、それが出来ない時は「治療目的使用の適用措置(略式TUE申請書)」を取ってもらうことになります。書面(英文)はJADAのHPからダウンロードできます。TUEの提出先は、今回の東京オープンについてはJDSFになります。

 かぜ薬にPL顆粒を使っていますが、ドーピングに引っかからないでしょうか?

 PL顆粒にはカフェインが含まれていることから、以前は禁止物質に相当していましたが、2004年1月1日発効のWADA禁止薬物リストから除外されましたので現在、PL顆粒は使用可能です。
 ただし、カフェインはWADA「監視プログラム」に指定され、乱用の動向がモニターされることになっています。したがって、将来的には禁止物質に戻る可能性もあります。また、一般の感冒薬の成分で、カフェインのように使用できるようになったものもありますが、エフェドリンなどのように依然禁止されているものもあり、感冒薬の使用に当たっては特に慎重な判断が必要です。

 

ドーピング検査と無関係な薬やサプリメントはないのでしょうか?

    アンチドーピングは、自分のことは自分で責任をもたねばなりません。絶対大丈夫な薬やサプリメントはありません。ダンスアスリートとして薬やサプリメントに頼らず、スポーツ栄養学というものがあるのですから、自分なりに食事やトレーニング方法を研究し競技会に望みたいものです。

 

 

JDSFアンチドーピングについての問い合わせ先

 古瀬精一 fur00foz@rose.ocn.ne.jp 〒999-3702 山形県東根市温泉町1-9-5