2007年9月  Rev.1.0

社団法人日本ダンススポーツ連盟

第27回三笠宮杯決勝競技について

「新審判方式」導入(テスト運用)のご案内

IDSFおよびJDSFは、ダンススポーツのオリンピックムーブメントへの参加に向けた責任団体として様々な制度の整備、アンチドーピング対応、スポーツ医科学的なアプローチを含む選手強化などに取り組んでおります。その中で、審判基準の客観化は大きな課題の一つとなっています。類似競技とされるフィギュアスケートも、2002年ソルトレイクシティ・オリンピック以後に審判基準を大幅に変更されました。

IDSFでも審判の改善について各国連盟に意見を求めている状況であり、JDSFとしてもIDSFと歩調を合わせながらその方法を確立していきます。

  (詳細別紙:ダンススポーツ審判基準客観化の意義ついて参照

なお、当面のテスト運用期間中は従来の審判方式と並行して審判が行われ、新審判方式の採点基準による採点は競技結果に反映されませんが、課題フィガーの設定など競技方法が若干変更されます。また、今回の採点結果についてはIDSFとの意見交換に用いられる予定です。新審判方式による採点結果については、今年については非公開として評価基準の調整に用いられます。

三笠宮杯スタンダード及びラテンの決勝競技について(概要)

競技の精度を保つために決勝は6組固定となります。その為に、準決勝で同点が出た場合には、別途定める方法により6組に絞られます。

(2007年度のンススポーツグランリ等に於る競技方法(通知)参照

決勝は、「ソロ競技」と、6組で踊る「全員競技」の併用となります。ソロ競技部分では別途指定する課題フィガーを含めて踊っていただきます。

スタンダードではワルツ、タンゴの2種目を、ラテンではサンバ、チャチャチャの2種目をソロ競技種目と指定し、全員競技(約1分)の前に各組毎にソロ競技(約1分)を行います。次の課題フィガーについて要件を満たすよう各自コリオグラフィーに取り入れてください。

なお、下記の競技方法および課題フィガーはダンススポーツグランプリin九州でも実施予定です。

(2007年ソロ競技:スタンダド課題フィガーにいて)(2007年ソロ競技:ラテン課題フィガーについて)

決勝競技方法について(詳細)

1.  スタンダード決勝は、W(ソロ1分)×6組、W(全組1分)、Vw(全組1分15秒)、F(全組1分30秒)、

   Q(全組1分30秒)、T(ソロ1分)×6組、T(全組1分)の順に行われます。(曲長はイントロを除く時間) 

2.  ラテン決勝は、S(ソロ1分)×6組、S(全組1分)、R(全組1分30秒)、P(全組1分20秒)、J(全組1分15秒)、C(ソロ1分)×6組、C(全組1分)の順に行われます。 (曲長はイントロを除く時間)

3.  ソロ競技と全組競技の間には1分間のインターバルがあります。

4.  各課題フィガーはソロ競技の中で1回以上入れるようにしてください。大きなミスなどによって課題フィガーがひとつでも演技されなかったとみなされた場合は、フィガー違反としてその種目のスケーティング後の順位が一つ繰り下げられますのでご注意ください。

5.  ソロ競技に於ける課題フィガーは「課題フィガー演技申請用紙」にて申請した順番と小節数で演技してください。実際の演技がコンディションなどにより申請用紙と異なっても従来の審判(実際の順位決定)には全く影響ありません(フィガー違反となりません)が、新審判基準では課題フィガーとして認識されない(減点される)場合があります。

6.  ソロ競技後の全員競技では課題フィガーを取り入れる必要はなく、踊り方も従来通り自由です。

7.  ソロ競技の演技順は決勝直前の抽選にて決定されます。

 

本件に関するお問い合わせ窓口: 新審判基準WG  (FAX 03-5434-5985

    山田 淳渡辺和昭田口順一