2007年度のダンススポーツグランプリ等に於ける競技方法(通知)

2007年4月  Rev.1.0
社団法人日本ダンススポーツ連盟

〔1〕概念
 ダンススポーツに於ける新審判方式導入の方向性についての考え方に基づき、その準備段階として本年度のトップクラスを決定する競技会の方法を以下の通りとする。
 なお、2007年度の該当競技会は、次の通り。

  • ダンススポーツグランプリin静岡(ラテン)
  • 第10回千葉県DS選手権大会(スタンダード)
  • 三笠宮杯(ラテン、スタンダード)
  • ダンススポーツグランプリin九州(スタンダード)

 これら該当競技会に於いては、通常の審判員とは別に、より客観的な評価を目指す新審判基準のテストの為の審判員が評価を行うが、この評価は実際の順位とは無関係とし、一般に公開されないものとする。

〔2〕審判精度の向上
 該当競技会の決勝では、6組の相対評価の精度を高いレベルで保持するために、決勝は6組固定とする。
 この6組の選考に於いては、同点が出る場合を想定して、予め定められた同点処理用の補助審判を加える方式をとり、それでも同点の場合についてのみ同点決勝を行うことを原則とする。

〔3〕決勝に於ける課題付きソロ競技

 1)課題フィガー

  1. ラテン種目についてはサンバ及びチャチャチャに於いて、課題付きソロ競技と全体競技を実施する。
    スタンダード種目については、ワルツ及びタンゴに於いて、課題付きソロ競技と全体競技を実施する。
  2. 選手は予め示された課題フィガーを含めたコリオグラフィにて演技しなければならない。
    課題フィガーは原則として年間を通して共通とするが、導入当初は改善の為に変更する 場合がある。
  3. 選手は予め演技予定フィガーの概略(課題フィガーの演技順番と前後の小節数)を提出しなければならない。
  4. 当日の演技が(コンディションにより)提出された予定フィガーから変更されることは認められ、減点対象とはならない。
  5. 課題フィガー間の繋ぎは自由(ベーシック・フィガーに限らない)とし、効果的なオリジナルのコリオグラフィが望ましいが、予め提示されるサンプルアマルガメーションを利用して演技しても良い。
  6. 万一、課題フィガーのうち一つが演技されないか、別のフィガーと認識される演技を行った場合は、フィガー違反と認定され、その種目について通常の審判順位より順位を一つ繰り下げるものとする。このフィガー違反の判定は技術判定員3名の多数決により行う。
    なお、この技術判定員による判定は、2007年度三笠宮杯とそれ以降の競技会に於いて採用されるものとする。

 2)ソロ競技の出場順番
  種目毎のソロ競技の出場順番は、公平を期すために背番号と無関係に決勝前の抽選によって決める。

 3)ソロ競技と全体競技の評価基準
  ソロ競技1分と全体競技1分との合計2分の演技として総合的に評価する。

〔4〕該当競技会の決勝におけるソロ競技および全員競技の音楽

 1)演奏時間  以下を標準とする。(フェードアウト部分を除く)

  1. ソロ競技の場合: 1分
  2. ソロ競技の後の全員競技の場合: 1分
  3. ソロ競技がない種目の全員競技の場合:
    ・ワルツ、タンゴ、スローフォックストロット、クイックステップ = 1分30秒
    ・ルンバ、チャチャチャ、サンバ = 1分30秒
    ・ヴィエニーズワルツ、ジャイブ = 1分15秒
    ・パソドブレ = 1分20秒 (第2ハイライトがある曲の場合は第2ハイライトまで)

 2)演技対象時間

  1. 演技は曲のスタートからフェードアウトが始まるまでの全ての時間とする。
  2. 導入準備(踊り始めていない状態)は、前奏を除いて4小節以内(ヴィエニーズワルツは8小節以内)とする。その後、曲が鳴っている間(少なくともフェードアウトが始まるまで)は採点に含まれるものとする。 (お辞儀動作やリズムをとる動作は、導入準備時間内に収めねばならず、出遅れ、中断、早く終わってしまうことは好ましくない)

以上