2008年度全日本選手権10ダンス観戦記


《平成20年1月17日 名古屋市公会堂開催》

競技部長 山口  剛

 2008年度の全日本選手権10ダンスは、5年続けて名古屋市公会堂において開催され、恒例となって来ました。昨年、10月20日に東京体育館で開催された世界10ダンス選手権では瀬古組が、一昨年、モスクワで開催された世界10ダンス選手権では石原−斎藤組が、それぞれ見事決勝進出しており、その日本代表の座を誰が継ぐのか、2009年世界10ダンス選手権はスペインでの開催が予定されており、その代表権をめぐっての戦いが繰り広げられました。

 例年より早めの開催のためかエントリー8組と少なめ、欠場1組で出場7組。昨年同様、審査員は11名、即ち110チェック満点のチェック法で実施された。本大会ファイナルの常連、昨年3位の久保田豊−幸組とユース10ダンス日本代表の久保田弓椰−蘭羅組は余裕のフルチェックで通過。地元愛知県の瀬内−河内組と昨年悔しい次点だった森田銀河−小和田愛子組も得意のラテンで勢い付き、スタンダードでもスピード感溢れる踊りを見せ、フルチェックで通過。残り2つの席を、本大会初出場の鈴木佑哉組と安部組の千葉県勢がラテンの貯金を生かし最年少ファイナリストと最年長ファイナリストとして名乗りを上げた。その結果決勝は、平成生まれ3組(中学生2名&高校生4名)と昭和生まれ3組の世代抗争となった。

 決勝戦は今年から前半競技がスタンダード。まずは、久保田豊組がスタンダード5種目を1位で制し、俄然有利な展開。久保田弓椰組は5種目2位。地元愛知県の瀬内−河内組が5種目3位で続いた。後半のラテンで、久保田弓椰組がChaCha、Paso、Jiveで1位をもぎ取り追い上げたが、久保田豊組が順位点差3で逃げ切った。森田−小和田組は最後のJiveで2位を確保し、逆転の総合3位。身体能力を発揮し、驚異的なジャンプを見せた瀬内−河内組が4位。鈴木佑哉組と安部組の千葉県初出場組が5位、6位に続いた。

 初優勝した久保田豊−幸組組は、オナーダンスでChaChaChaを披露し、 会場は最後まで活気に溢れ19:00過ぎに大会の幕を閉じた。来年以降も高いレベルでの10ダンス代表権争いが予想され、本当に楽しみである。

結果
順位リーダー名パートナー名所  属 
優勝久保田 豊  久保田 幸  東京都初優勝
2位久保田 弓椰  久保田 蘭羅   北海道 
3位森田 銀河  小和田 愛子  東京都・千葉県 
4位瀬内 英幸   河内 知子  愛知県 
5位鈴木 佑哉  鈴木 加奈 千葉県 
6位安部 邦臣 安部 弥美 千葉県