2009年1月  Rev.1.0
社団法人日本ダンススポーツ連盟

ダンススポーツグランプリ決勝競技について

「新審判方式」(テスト運用)のご案内
 JDSFは、ダンススポーツのオリンピックムーブメントへの参加に向けた責任団体として様々な制度の整備、アンチドーピング対応、スポーツ医科学的なアプローチを含む選手強化などに取り組んでおります。その中で、審判基準の客観化は大きな課題の一つとなっています。類似競技とされるフィギュアスケートも、2002年ソルトレイクシティ・オリンピック以後に審判基準を大幅に変更されました。
 IDSFでも審判の改善について各国連盟に意見を求めている状況であり、JDSFでは2007年度より「新審判方式」を実地評価(テスト運用)として導入しています。
    (詳細別紙:ダンススポーツ審判基準客観化の意義について参照

なお、2009年6月までは従来の審判方式と並行して審判が行われ、新審判方式の採点基準による採点は競技結果に反映されません。その後は新基準の一部本番移行について検討しています。

グランプリの決勝競技について(概要)
 第28回三笠宮杯と同様の競技方式となります。競技の精度を保つために決勝は6組固定となります。その為に、準決勝で同点が出た場合には、別途定める方法により6組に絞られます。同点処理対象選手で決勝にUPされなかった選手の順位は7位となります。

 決勝は、「ソロ競技」と、6組で踊る「全員競技」の併用となります。ソロ競技部分では別途指定する課題フィガーを含めて踊っていただきます。
 本年度のソロ競技はIDSFソロ種目にあわせて、スタンダードはスローフォックストロット、クイックステップ、ラテンはサンバ、パソドブレの各2種目をソロ競技種目と指定し、全員競技(約1分)の前に各組毎にソロ競技を行います。次の課題フィガーについて要件を満たすよう各自コリオグラフィーに取り入れてください。
    (2009年ソロ競技:スタンダード課題フィガーについて) (St課題フィガー演技申請用紙
    (2009年ソロ競技:ラテン課題フィガーについて) (La課題フィガー演技申請用紙

決勝競技方法について(詳細)

  1. グランプリスタンダード決勝は、F(ソロ・イントロ+32小節)×6組、F(全組約1分)、W(全組1分30秒)、T(全組1分30秒)、VW(全組1分20秒)、Q(ソロ・イントロ+48小節)、Q(全組約1分)の順に行なわれます。(全員競技の曲長はイントロを除く概ねの長さ)

  2. グランプリラテン決勝は、S(ソロ・イントロ+48小節)×6組、S(全組約1分)、C(全組1分30秒)、R(全組1分30秒)、J(全組1分20秒)、P(ソロ・第2ハイライトまで)、P(全組・第2ハイライトまで)の順に行なわれます。(全員競技の曲長はイントロを除く概ねの長さ)

  3. ソロ競技と全組競技の間には1分間のインターバルがあります。

  4. 各課題フィガーはソロ競技の中で1回以上入れるようにしてください。大きなミスなどによって課題フィガーがひとつでも演技されなかったとみなされた場合は、フィガー違反としてその種目のスケーティング後の順位が一つ繰り下げられますのでご注意ください。

  5. ソロ競技に於ける課題フィガーは「課題フィガー演技申請用紙」にて申請した順番と小節数で演技    してください。実際の演技がコンディションなどにより申請用紙と異なっても従来の審判(実際の順位決定)には全く影響ありません(フィガー違反となりません)が、新審判基準では減点される場合があります。

  6. ソロ競技後の全員競技では課題フィガーを取り入れる必要はなく、踊り方も従来通り自由です。

  7. ソロ競技の演技順は決勝前の抽選にて決定されます。