2010年度全日本選手権10ダンス観戦記《平成22年1月31日 名古屋市公会堂開催》 競技部長 山口 剛 2010年度の全日本選手権10ダンスは、7年続けて名古屋市公会堂において開催され、恒例となって来ました。2年前、2007年10月20日に東京体育館で開催された世界10ダンス選手権では瀬古組が、2006年、モスクワで開催された世界10ダンス選手権では石原−斎藤組が、それぞれ見事決勝進出しており、その日本代表の座を誰が継ぐのか、2011年世界10ダンス選手権は上海での開催が予定されており、その代表権をめぐっての戦いが繰り広げられました。 昨年に続きエントリーは少数精鋭の6組、審判員は11名で開催されました。優勝争いは昨年初優勝を飾った北海道の久保田弓椰・久保田蘭羅と過去3回のファイナル経験を持ちユース時代には久保田弓椰・久保田蘭羅を抑えてユース10ダンスチャンピオンにもなった神奈川の川島知也・小嶋まつり組。過去の全日本選手権10ダンス決勝における両者の対決は1勝1敗、2組とも昨年は三笠宮杯を含む国内のグランプリすべてでスタンダード、ラテンとも決勝入賞し、満を持しての3年ぶりの対決となりました。この2組に地元愛知から大学生と高校生のいとこ同士のカップル星野浩基・宮島愛未組、海外(オーストラリア)でのジュニア出場経験があるリーダーと学連(東洋大学)OGの上田裕哉 ・齋藤望組(神奈川県)、東部でスタンダード、ラテンとも実績のある新婚の金井俊吉・はな子組(東京都)、田中秀一・雅代組(神奈川県)が挑む形で予選から熱い踊りが繰り広げられました。 決勝戦は前半競技がスタンダード。昨年の実績からは川島組有利と見られましたが、久保田弓椰・蘭羅組が絶妙のコンタクトとコンビネーションで5種目とも1位、そのままラテンはChaChaCha、Paso、Jiveでは全審判員から1位を勝ち取る見事な踊り。2005年の石原−斎藤組以来の全種目1位で川島知也・小嶋まつり組(全種目2位)を振り切りました。3位は、初出場ながら全種目3位と健闘した上田裕哉・齋藤望組。4位はこちらも初出場の金井俊吉−はな子組、5位には過去何度か次点で決勝入りを逃した田中秀一・雅代組、6位には昨年に続き地元の星野浩基・宮島愛未組が入りました。 2年連続優勝となった久保田弓椰・久保田蘭羅組は、オナーダンスでSambaを披露し、 会場は最後まで活気に溢れ大会の幕を閉じました。来年以降も高いレベルでの10ダンス代表権争いが予想され、本当に楽しみです。 結果
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